グローバル人材育成プログラム

グローバル人材の育成

豊富なグローバル人材育成プログラム

浦和南高等学校では、グローバル人材を育成するため、さいたま市教育委員会とも連携して、南高グローバル人材育成プログラムを実施しています。

卒業までに、全生徒が英検(実用英語技能検定)2級の取得を目指すプログラムに取り組みます。2年次には全員が4泊6日のオーストラリア海外研修旅行に参加します。現地校との交流やファームステイなどを通してネイティブとの生きた英会話を体験します。また、コロナ禍でも実施できるよう、国内での英会話体験やオンライン英会話プログラムなども実施しています。


オーストラリア海外研修旅行(2年次全員参加)

マウントクーサ展望台 マウントクーサ展望台

2年次に全員で4泊6日の日程でオーストラリアへの海外研修旅行を実施。英会話を実践する場をつくることで、日頃の英語学習へのモチベーションを高めます。生徒はファームステイや現地校交流などをとおして、「人と自然」の異文化”感動体験”をします。2020(令和2)年から新型コロナウイルス感染拡大のため中止していましたが、2023(令和4)年度に再開し、自然豊かなクイーンズランドのケアンズを拠点に、アサートン高原でのファームステイ、グレートバリアリーフのあるグリーン島でのマリン体験、市内班別研修などの研修を行いました。

2024(令和5)年度は、A団(11月25日~30日)、B団(11月26日~12月1日)の2団に分かれてオーストラリアのブリスベン、ゴールドコースト方面で研修をしました。ブリスベンは、オーストラリア・クイーンズランド州の州都で、教育機関やビジネスの拠点として発展しているオーストラリア第三の都市です。ゴールドコーストはブリスベンから車で1時間ほど南に位置したマリンスポーツなどのレジャーが人気のビーチリゾート都市です。

カンガルーと集合写真 カンガルーと集合写真

第一日は、成田空港に集合し、オーストラリアに向けて出発しました。初めてのフライトや機内泊で生徒の期待や気持ちも高まる中、無事にブリスベン空港に到着することができました。第2日目、早朝から向かった先はブリスベンを一望できるマウントクーサ展望台。天候にも恵まれ、見晴らしの良い街並みを背景に集合写真を撮影しました。次に向かったローンパインコアラサンクチュアリではコアラやカンガルーなど日本では触れ合うことが難しい野生動物たちを間近で見学し、オーストラリアの自然を肌で感じることができました。午前とは打って変わり、午後はブリスベンでの班別研修。各々が事前に計画した行程で都会の街並みを散策し、ショッピングを楽しみました。

第3日目はオーモーウッズ州立高校へ向かい、学校交流を行いました。国籍の異なる生徒同士がバディを組み、相手校の授業活動を一緒に行う体験型の交流でした。生徒が、言葉の壁に苦戦しながらも互いに笑顔でコミュニケーションを図っていたのが印象的でした。アボリジニの文化であるブーメランづくりや浮世絵アート体験等、互いの文化をリスペクトしあう非常に有意義な時間でした。コロナ禍が明けて初の学校交流でしたが、大成功に終わりました。その後ボーデザートへ向かい、各ファームステイ先へ移動しました。第3日目から4日目は、あたたかな現地の家庭に迎え入れられ、農作業や現地の料理作りを一緒に楽しんでいました。

ゴールドコーストの海 ゴールドコーストの海

第5日目は、待ちに待ったゴールドコーストへ。近代的な高層ビルと、水平線が向かい合う特徴的なゴールドコーストの海。生徒は写真撮影を楽しんだり、海で泳いだりと非日常を楽しむ様子が見られました。第6日目、大きな事故等もなく約8時間のフライトを経て無事に日本に帰国しました。

初めての海外旅行経験の者も多い中、浦和南高校の生徒一人ひとりが、英語力やコミュニケーション力を高めるとともに、オーストラリアの文化や自然を体験し、グローバルな視点の大切さを実感した6日間でした。


TGG研修(東京グローバルゲートウェイ)(1年次全員参加+希望参加)

TGG(東京グローバルゲートウェイ:東京都江東区)は、東京都教育委員会と株式会社TOKYO GLOBAL GATEWAYが提供する、新しいタイプの体験型英語学習施設です。日常を離れ、海外をイメージした街並みの中で、非日常的な環境を体験しながら、グローバルな世界を存分に体験することができます。英語のみを使用する環境で、海外旅行や留学などの場面を想定したさまざまなアクティビティや探究的な課題に、8人組で取り組みます。「わかった」「通じた」という英語コミュニケーションの成功体験を通じて、英語学習への意欲が高まり、国際的な視野を広げ、英語を使う自信を養うことができます。本校では、2年次のオーストラリア研修旅行を見据え、1年次は11月に2種類のアクティビティ、2年次は7月に4種類の実践的な体験学習を行っています。


QQEnglish(オンライン英会話)(1年次全員参加+希望参加)

先生との対話でスピーキング力を磨いています 先生との対話でスピーキング力を磨いています

浦和南高校では、2年次に行われるオーストラリア研修旅行や希望者対象のニュージーランド研修に向けた事前学習として、さいたま市の補助によりオンライン英会話を無料で受講できます。生徒たちは、英語教育の専門訓練を受けた外国人講師とマンツーマンで英会話を練習し、リスニングとスピーキングのスキルを効率よく鍛えます。QQEnglishが採用するカランメソッドでは、生徒が英語で瞬時に考え、自然な会話の流れで話す力を身につけられるよう工夫されています。

1回のレッスンは25分間で、6月には姉妹校派遣生10名が計5回、9月と11月にはそれぞれ1年生が日常会話、2年生がトラベル英会話の授業で実践的なコミュニケーション能力を磨きました。さらに、希望者18名が計10回の50分間レッスンを受講し、大きな成果を挙げています。


さいたま市模擬国連(希望参加)

模擬国連とは、 1923年にハーバード大学の授業として始まったものです。国際政治の仕組みを理解し、国際問題の解決策を考える過程を経験することにより、グローバル社会の様々な分野において活躍できる力を育成することを目標にしています。「さいたま市模擬国連」参加者は国を割り振られ、各国の大使として活動します。令和4年度本校は米国大使として活動しました。

6月のオープニングでは、オンラインでの基調講演、前国連大使 星野俊也大阪大学教授に協力いただきました。8月は3日間に渡り模擬国連大会が実施されました。議題は、「2050 年の世界をどう養うか(How to Feed the World in 2050)」についてでした。

プログラム中で、参加者は自国の立場を踏まえた政策の立案を行い、政策を表明するために、本会議でのスピーチや、他国との交渉を行い、決議案を作成し、会議での議決を目指しました。


ニュージーランド姉妹校交流(希望参加)

浦和南高等学校は、ニュージーランドのエレスメア・カレッジと姉妹校提携をしており、ホームステイをしながら現地校に通うことでお互い言葉と文化を学ぶことができます。 夏休みに実施している派遣事業には2週間の短期派遣プログラム(毎年実施)と2ヶ月の長期派遣プログラム(隔年実施)があります。また、エレスメア・カレッジからの訪問は原則隔年で実施しています。約2週間、10名程度のホームステイの受け入れを行っており、年によって1~2名のエレスメア生を1~3か月受け入れています。

【受け入れプログラム(4月~)】

2024年(令和6年)度には、短期(4月10日~4月18日)で10名、長期(4月10日~5月24日)で2名、合計12名のエレスメア生が南高生の家庭にホームステイしました。期間中、エレスメア生たちはバディと共に授業に参加し、机を並べて学びました。また、日本式のお弁当や活発な部活動、授業の雰囲気や学習内容など、日本ならではの学校生活に驚きながらも、バディと共に南高での生活を存分に楽しみました。さらに、ニュージーランド派遣の事前学習の一環として、エレスメア長期生たちは自分たちの学校についてプレゼンテーションを行い、日本とニュージーランド双方への理解を深める貴重な機会を得ました。また、今回初めて大宮国際中等教育学校との合同体験プログラムを実施しました。大宮盆栽美術館の見学や和楽器演奏体験を通じて、日本の伝統文化への理解をさらに深めることができました。


さいたま市海外派遣事業(希望参加)

さいたま市が主催する「最先端イノベーションプログラム」(スタンフォード大学や Google などを視察)、「米国ピッツバーグ市との交流事業」への参加もできます。2021(令和3)年度は、新型コロナウイルス感染拡大のためオンライン交流会となりました。