学校長挨拶

文武自考 ~解のない課題に立ち向かう人を育てる~

さいたま市立浦和南高等学校長 田邉 広昭


人々を苦しめてきた新型コロナウイルス感染症の猛威を乗り越え、人類は次のステージを目指して歩き始めました。しかし、未知なる感染症が襲ってきた時、人類が大きな混乱に陥るということを、我々は知りました。また、大国のエゴが武力侵攻を引き起こし、あっという間に世界を混乱に陥れてしまうことも知りました。これらのような予測困難なことが次々と起こる未来に、皆さんは立ち向かうことになります。

 本校では、『文武自考~「解」のない課題に立ち向かう人を育てる~』を目標に掲げ、日々の教育活動を展開しています。初めは誰も答えを知らないという課題に遭遇した時、まず自ら考え、「解」のない課題に立ち向かうことができる、粘り強さを身に付けることが大切です。

 また、本校の「南高生の誇り十箇条」の中に、「我らは勇気がある」との言葉があります。大きな課題に立ち向かうとき、何よりも必要なのは「勇気」です。浦和南高等学校では、この変化の激しい時代においても、探究心旺盛な「文武自考」の精神に満ち、勇気をもって社会に貢献できる人間の育成を目指しています。

 本校は、進学重視型単位制高等学校として、平成29(2017)年度からは55分授業導入により週34単位の授業時間を確保し、学力向上と進路希望の実現にも力を入れています。学校行事では、体育祭、文化祭、2年次にはオーストラリアへの「海外研修旅行」(修学旅行)など感動的な体験ができます。部活動では、全国制覇6回を誇るサッカー部をはじめ、卓球部、陸上競技部、ソフトテニス部、音楽部、バトン部など、運動部・文化部あわせて32の部活動が活発に活動しています。

 本校には、豊かな経験と高い指導力のある教員集団、多彩な能力をもった個性豊かな生徒がたくさんいます。そして学習活動、学校行事、部活動など、「文武自考」の場が整っています。

 浦和南高等学校は、生徒の皆さん一人一人を、解のない課題に立ち向かう、勇気ある「文武自考」の人に育成します。そして、皆さんの志を大切にして、可能性を最大限まで伸ばすことを目指します。