ニュースリリース

令和6年度 第3学期修了式校長講話

今日で令和6年度が修了します。明日から春休みに入りますが、3月に入り感染性胃腸炎が、さいたま市では3月3日からの1週間における定点当たり報告数が警報レベルである20人を超え、20.29人となりました。

感染性胃腸炎の主な原因であるノロウイルスが感染しているとのことで、外出する際は感染防止対策を忘れずに行ってください。

 

これから春休みを迎えるにあたり、1年間を振り返り、皆さんに3つお話ししたいと思います。

 

まず1つ目は、卒業した3年生は進路実現に向けて、「逆算×チャレンジ」をモットーに、自分の第1希望の進路実現のため、受験勉強を頑張ってくれました。3月21日(金)現在、国公立大学23名、早慶上理に7名、合格しました。これは過去10年で最高の結果となりました。

 

また、今年度の部活動では、ハンドメイド部に所属する3年2組のウィトン 明愛理キャスリーンアナさんが、日本赤十字社埼玉支部から推薦され、日本赤十字社の選考で、見事、日本代表に選出されました。7月8日(月)~23日(火)まで、オーストリアで開催された、INTERNATIONAL STUDY AND FRENDSHIP CAⅯP in the summer of 2024  に日本代表として派遣されました。世界中の人々を救うための活動に日本代表として参加し、活躍してくれました。

 

また、バトン部が1月12日(日)東京都の武蔵野の森総合スポーツプラザで開催された、令和6年度ダンスドリル ウインターカップ全国高等学校ダンスドリル冬季大会全国大会メジャーレット部門(バトン)に出場し、見事、部門1位を獲得しました。南高バトン部、初の全国優勝になりました。

 

他にも、様々なところで南高生の活躍が見られた1年間でした。

 

2つ目は、令和7年度入学者選抜が2月26日(水)学力検査、3月3日(月)追検査を実施し、3月6日(木)合格発表を行いました。最終倍率が1.52倍で、県内公立高校で3位の倍率となりました。昨年度、1.28倍でしたので、+0.24倍。合格者の平均点も、昨年と比べ上がりました。

中学校・塾関係者・地域から、「南高すごいですね。」とお褒めの言葉をいただきました。何が変わったのですかとの質問に、「何も変わっていません、南高生が頑張っているからです。」と答えいます。今年度6回行われた学校説明会にて、校長自らプレゼンを行って、南高生の頑張っている姿を説明してきました。

 

ここにいる1・2年次生は、全員進級が決まりました。4月8日に新入生が入学してきます。4月から2・3年次生として、皆さんには「最強の上級生」となって、一人一人が意識を高く持って、南高を引っ張っていってほしいと願っています。

 

3つ目は、1学期の終業式で帝京大学ラグビー部の話をしました。早稲田・慶応・明治といった昔からの伝統校を破り、あまり実績のなかった帝京大学が9連覇を達成した話です。

 

帝京大学ラグビー部岩出監督の講演での話をもう一度、皆さんにお話しします。帝京大学ラグビー部では、最上級生である4年生がもっとも働きます。ほうきや雑巾をもって駆け回り、食事の支度や片付けなど、いつもとても忙しそうです。合宿最終日の打ち上げなどでも、4年生がもっとも場を盛り上げることを求められ、毎年、工夫をこらした出し物で、後輩たちを笑わせています。運動部にありがちな、上級生が威張り散らす空気はまったくなく、学年があがるにつれ雑用が減ってラクになるのではなくて、むしろ反対に、学年が上がるにつれてどんどん雑用が増え、大変になっていきます。

 

なぜ、そんなことをしているのかというと、大学にもラグビー部にも入ってきたばかりの1年生には、余裕がないからです。自分以外の人のために働くには、まず自分に力が蓄えられていなければなりません。そもそも、自分のことで精一杯のときには、周囲を見渡せる余裕がありません。人のため、チームのために気を配り、行動することは不可能なのです。安心してラグビーに打ち込めるのも、安全なグランドで思い切ったプレーを存分にできるのも、快適な寮生活を送れるのも、すべて、余裕のある人、つまり上級生の支えがあって実現できていること。そうした大切に扱われている環境の中で、「自分を大切にする」ということを学び、じっくりと自分を見つめることから始めています。

 

そうした教えの中で育った「最強の上級生」が引っ張っている集団は強いと思います。

4月から2・3年次生として、皆さんには「最強の上級生」となって、一人一人が意識を高く持って、南高を引っ張っていってほしい。浦和南高校が益々発展するために、ぜひとも「最強の上級生」として尊敬される上級生であってほしいと願っています。

 

明日から、春休みに入りますが、勉強に部活動に時間を上手く使って、新年度に向けた準備をしてください。そして、どうか事故のないよう注意して、新学期に元気な顔を見せて下さい。

 

南高生の皆さん

将来の夢を持ち続けましょう。 

そして夢を語りましょう。夢を実現させる1歩となります。

常に志高く。  以上