ニュースリリース

勇気をもってチャレンジを2

4月4日、岸田首相が「再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議」で、「ペロブスカイト型太陽電池」と呼ばれる次世代パネルを2030年までに普及させる方針を打ち出しました。この研究が始まったきっかけについて、昨年9月の校長ブログで簡単に紹介しましたので、また見てください。

開発したのは日本人、宮坂博士とその弟子たちです。薄くて軽量、曲げることもできる。宮坂博士には、ノーベル賞候補の呼び声もあがっています。日本の発明なのに、実は世界はすでに大きく動き出し、中国では大量生産への動きも具体化しているそうです。

「ペロブスカイト太陽電池」は、資源に乏しい日本にとっても救世主となるエネルギー源です。なぜならば、他のエネルギーと違って、日本国内の材料と技術だけでつくることができるからです。

研究を重ねるにつれ、内外の研究者が少しずつ増え始め、発電効率は徐々に上がっていったそうです。最初は1%に満たなかった発電効率は、最大で25。7%に到達(シリコン太陽電池は26.1%)し、いよいよ実用化、大量生産へと動き始めたのです。

横浜の小さな研究室から始まった研究は、16年を経て、結実しつつあります。あとは国が、どれだけこの日本発の研究をサポートしていけるかにかかっているでしょう。

日本には力のある研究者が多くいます。本校からも大学・大学院に進み、世界トップクラスの研究に携わる人材が出て欲しい、校長として強く思っています。頑張れ、南高生。