ニュースリリース

【校長ブログ】2学期が始まる 「対策」と「学校生活」(2021年09月03日)

浦和南高校では、9月1日から第2学期が始まりました。

本日は、オンラインで、新しいALTのエミリー先生の着任式、バトン部全国大会・陸上部関東大会報告会、表彰式(バトン部、音楽部、書道部)、始業式を行いました。始業式の校長講話を紹介します。今回は、講話というよりは、新型コロナ感染防止のための具体的な取組について、いまさら聞けない「マスク着用の効果」や「教室の換気」について、エビデンスに基づいて改めて解説しました。

おはようござます。今日から第2学期が始まります。埼玉県内の新型コロナウイルスの新規陽性者数は、昨日8月31日は996人でしたが、8月19日には2,169人に至るなど8月3日以降毎日1,000人を超える状況が続いていました。国は9月12日まで緊急事態宣言期間を延長していますが、医療体制への影響が強く懸念されており、感染防止対策を一層強化することが重要となっています。

今日のテーマは、「対策」と「学校生活」をどう両立するのかです。

今からちょうど80年前の1941年、日本は米国と戦争を始めました。太平洋戦争です。時の総理大臣は、陸軍大将であった東条英機。日本と米国の国民総生産(GNP)の差は12倍。現在でも4倍です。これは1943年のポスターです。「東条首相の算術 2+2=80」とあります。「これは戦時日本の算術だ。然し一度には出来ない。毎日いろいろと工夫・研究して難しい仕事に勇敢に取り組んで行き、今日は2+2=5、明日は2+2=7にする。これが2+2=80にする生産増強の鍵だ」と、当時の日本が真面目に国民に主張していました。私たちは、歴史に学ばなければいけません。 歴史上、人類がウイルスを根絶することはできません。しかし、私たちは、毎日毎日、生活し、学び続けなればいけません。そのために、できることをしっかりと取り組みましょう。

私は、学校における「学び」とは、大きく学習活動、部活動、文化祭などの学校行事の3つだと考えます。しっかりと感染防止対策に取り組み、「学び」を続けるために、今、私たちにできるポイントは3つ。1点目。通常授業+オンライン授業の併用です。明日からオンライン授業を同時に行います。自宅でオンライン授業参加でも欠席とは扱いません。詳細は、本日夕方に生徒の皆さん、保護者の方へ学校メールでお知らせします。2点目、マスクの常時着用の徹底。理化学研究所の研究(2020年)では、飛沫感染防止のためには生徒の皆さんが好きなウレタンマスクではなく、不織布マスクの方が効果が抜群に高い。体質的に着用できない人を除いて、南高からクラスターを発生させないために、不織布マスクを着用してください。3点目、教室内の換気の徹底。浦和南高校では「学び」を止めません。そのためには、教室の換気が重要です。理化学研究所の研究(2020年)では、エアコンを使用し、換気扇、サーキュレーターの常時使用、教室のドアと校庭側の前と後ろの窓を20cm開放しておけば500秒、約8分で教室内の空気を入れ替えることができます。生徒の皆さんの協力が重要です。

9月10日は南高祭の予定です。校長として、今年は是非とも開催したい。「人を守るだけでなく、自分も守る」

南高生の皆さん

 元気にあいさつしていますか。

 他人に優しくしていますか。

 夢をあきらめていませんか。

 志高く

 この難局、チーム南高で乗り越えましょう。