ニュースリリース

令和7年度 入学式校長式辞

本日、第63回入学式を挙行し、325名の入学を許可いたしました。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から歓迎いたします。

【校長式辞】

今日の晴れの日を待ち望んでいたかのように、笹目川沿いの桜の樹々が、花びらを揺らしております。この春の佳き日に、さいたま市教育委員会教育長職務代理者 大谷 幸男 様、本校PTA会長 山﨑 栄慈 様、本校教育後援会・振興会会長 伊藤 睦子 様をはじめ、新入生の保護者の皆様方の御臨席を賜り、令和7年度、さいたま市立浦和南高等学校 第63回入学式を挙行できますことは、本校にとりまして大きな喜びでございます。

ただ今、入学を許可いたしました325名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から歓迎いたします。

 

本校は、昭和38年に開校して以来、今年で63年目を迎えます。この間、地域の大きな期待を担いながら、社会の様々な分野に、多くの人材を輩出してまいりました。まさに、浦和の地域に愛され、地域とともに歩んできた伝統校であります。

 

平成25年度入学生から進学重視型単位制高等学校に移行し、平成29年度からは55分授業の導入及び「年8回程度の土曜授業」を実施により、週34単位の授業時間を確保し、学力向上と進路希望の実現に力を入れています。学校行事では、体育祭、文化祭、2年次にはオーストラリアへの「海外研修旅行」など、感動的な体験ができます。部活動では、全国制覇6回を誇るサッカー部をはじめ、運動部・文化部あわせて32の部活動が活発に活動しています。

 

皆さんには、3年間の高校生活でしかできない、様々なことに挑戦してもらいたい。そのためには、本校には、「南高生の誇り十箇条」という素晴らしい座右の銘があります。

一、我らは良いことと悪いことが見分けられる

二、我らは勇気がある

三、我らは頑張りがきく

四、我らは体を大切にする

五、我らは時間の利用ができる

六、我らは思いやりの心を持つ

七、我らは礼儀を身につける

八、我らは責任を重んずる

九、我らは他人とのつきあいがなめらかである

十、我らは日本を忘れない

 

新入生の皆さん、「南高生の誇り十箇条」を胸に刻み、「文武自考」に取り組んでください。「文武」、つまり学習と部活動など全ての教育活動において、「自考」、自ら考え、習得した知識を活用し、問題や課題を解決する方法を考え、自分なりの解決策を見出すトレーニングをしてください。

 

誰も答えが分からないという課題に遭遇した時、自ら考え、課題に粘り強く立ち向かう力を身に付けることが大切です。皆さんにお願いしたいことは、今、世界中で起こっている様々な問題に将来立ち向かうために、3年間の高校時代に、全力で学び、力をつけてほしい、ということです。

 

今、世界を見渡しますと、歴史的に大きな転換点に、我々は立っていることは間違いありません。これから二一世紀を生き抜く皆さんは、この「解」のない課題に立ち向かう力、立ち向かう勇気を、本校で身に付けてください。新しい時代を切り開くのは、まさに君たちの世代です。それまで、「文武自考」し、知力、体力、人間力をしっかりと蓄えましょう。

 

高校ではますます、主体的・対話的で深い学びが、授業で展開されることになります。授業でもICTを活用した、探求的な学びが取り入れられます。その際、ぜひ、主体性を持ち、多様な人々と協働して学ぶ姿勢を忘れないでください。今後、「解」のない課題に立ち向かうためには、高校生のうちに、様々な人々と協働して学ぶ、共に探求するという経験を、数多く積み上げることが重要です。しっかり頑張りましょう。

 

御参列の保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。教育は学校、家庭、地域が一体となってお子様一人一人を育むことが大切でございます。私達教職員は、お子様が、自らの生きる道を、自ら切り開いていけるよう、全力を尽くして参りますが、お子様の健全な成長のためには、学校、家庭、地域がそれぞれの役割を果たしながら、協力していくことが重要でございます。是非とも本校の教育方針を御理解いただき、御支援御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

結びに、本日御臨席を賜りました皆様に改めて御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんの高校生活が充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。

 

  令和7年4月8日  さいたま市立浦和南高等学校長 相坂 賢将