ニュースリリース

令和7年度 第1学期終業式校長講話

今日で第1学期が終了します。明日から夏休みに入りますが、この夏休みに様々なプログラムが準備されていますので、南高生の活躍を期待しています。

 

7月19日(土)~8月1日(金)の14日間、ニュージーランド姉妹校交流として、ニュージーランド クライストチャーチにある、エレスメアカレッジ高校に、9名の生徒が参加します。この交流を通じて、さらに英語力を身に付け、国際理解への視野を広げ、素晴らしい経験となるよう祈念しています。

 

7月22日(火)社会探検工房に20名に生徒が参加します。今年度の社会探検工房は、読売新聞社の東京本社を訪問します。第一線の研究活動や企業活動に触れ、視野を広げてください。

 

7月24日(木)海の生物学2025に14名の生徒が参加します。JAMSTEC マリン・ディスカバリー・コース『深海の世界を探検しよう!』をテーマに、海の生物学について探究を深めてください。

 

8月5日(火)~8月7日(木)の3日間、さいたま市模擬国連大会が大宮国際中等教育学校で開催されます。本校から英語議場に1チーム(2名)、日本語議場に3チーム(7名)が参加します。模擬国連の取り組みを通して国際政治の仕組みを理解し、国際問題の解決策を考える過程を体験してください。活躍を期待しています。

 

バトン部BEAMERSが、SONG/POM部門 Large編成(チア)で全国大会出場を獲得し、8月13日(水)に京王アリーナTOKYOにて開催される、全国高等学校ダンスドリル選手権大会に出場します。昨年は、バトン部門で初の全国優勝を達成しました。チア部門で初の全国優勝を期待しています。

 

そしてサッカー部、ここまで新人戦県3位・関東予選県3位・インターハイ予選県3位でした。選手権に向け、目指すは1位。引退せずに残っている3年生は最後の夏、王座奪還を達成できるよう頑張って欲しい。

部活動では、今まで3年間頑張ってきた3年生が引退し、新チーム・新体制になったところが殆どだと思います。次の大会や発表会に向けて、悔いのないよう日々の練習に取り組んでください。

 

3年生は第一希望の進路実現に向けて、勉強に取り組んでいると思います。部活動に一生懸命取り組んできた人は、受験勉強にシフトチェンジし、自分の第一希望の進路実現を諦めないこと。夏季休業中に34の講座を準備しています。3年生の教室も自習室として、開放します。受験勉強は団体戦です。競い合い、教え合い、励まし合い、が必要です。仲間と良い刺激を与えあいながら、自分の進路実現に向け、勉強に取り組んでください。

 

最後に、実際に夢を実現させた、成功例の話を1つ紹介します。

 

昨年開催されたパリオリンピック、スケートボードの男子ストリートで、25歳の堀米 雄斗選手が2大会連続となる金メダルを獲得しました。スケートボードの男子ストリートは、2024年7月29日、パリ中心部にあるコンコルド広場で行われ、東京大会の金メダリスト、堀米選手と、世界ランキング2位の白井 空良選手が決勝に進みました。

 

ストリートは、階段やレールなどが設置されたコースで、45秒間に何回も技を繰り出す「ラン」を2回、一発の大技で勝負する「ベストトリック」を5回行ったうえで、得点が高かった「ラン」と、「ベストトリック」2つをあわせた3つの合計点で順位を競います。

 

決勝は前半の「ラン」でアメリカの選手2人が高得点をマークし、白井選手が3位、堀米選手が4位で日本選手2人が追う展開となりました。

 

後半の「ベストトリック」は1回目に堀米選手が94.16、白井選手が93.80とそれぞれ高得点をマークしましたが、アメリカの2人の選手が安定した演技を2本まとめたため、4回目で白井選手が94点台の演技を見せたものの、上位2人には届きませんでした。

 

一方、堀米選手は1回目の演技のあと3回続けて失敗し、最後の5回目を迎えました。ここで堀米選手は270度回転してボードの後ろ部分をレールに滑らせる起死回生の大技を見事成功させて、今大会の最高得点となる97.08を叩きだし、逆転で2大会連続となる金メダルを獲得しました。

 

銀メダルはアメリカのジャガー・イートン選手、銅メダルはアメリカのナイジャ・ヒューストン選手でした。白井選手は一歩及ばず4位でした。

 

スケートボードの男子ストリートで、2大会連続の金メダルを獲得した堀米選手は、「1%の可能性を最後まで信じてやった。すごくうれしい。」「ここまで来るのに本当に諦めかけたこともあった。予選シリーズの第1戦が終わったあとに、オリンピックに行けるかもわからない状況だった中で、1%の可能性を最後まで信じてやったことが、実ったのですごくうれしい。」とほっとした表情で話していました。

 

ベストトリックの最終5回目で97点台を叩きだし大逆転した場面については、「音楽をかけないで、自分に集中できるようにして、練習してきたことを出そうと思った。自分だけではなく、家族やファンの応援がカギになった。逆転で優勝を決められて本当にうれしい。」と喜びをかみしめていました。

 

堀米雄斗選手を子どものころから見続けてきた、日本代表の早川大輔コーチは、「全部信じていたので、絶対成功できると思っていた。最後の技が決まった瞬間は叫び声だけで、言葉にならなかった。」と振り返りました。

 

そして堀米選手が最後に決めた大技については「あのトリックは死ぬほど練習していたので、絶対決められると思っていたし、成功できたら絶対行けると思っていた。」と信頼を口にしていました。

 

そして東京大会からの3年間での堀米選手の成長について問われると、「スケーターとしてよりも人として強くなった。僕の中では“人類最強”に近づいていると思っているし、世の中のスケーターのイメージを進化させてくれたと思う。」と最大級の賛辞を送っていました。

 

明日から44日間の夏休みです。「夏を逃げた者は、言い訳を語る。夏を戦った者は、夢を語る。」これは、受験勉強でも、部活動でも共通する言葉です。習慣になった努力を、実力と呼びます。今の自分に必要なことを、徹底的にやり抜く。そんな夏休みにしてください。

 

南高生の皆さん

将来の夢を持ち続けましょう。 

そして夢を語りましょう。夢を実現させる1歩となります。

常に志高く。  以上