令和7年度 第2学期始業式校長講話
本日から2学期が始まりました。始業式で、元気そうな生徒の姿を見て安心するとともに、本当にたくましくなっていると実感しました。以下のとおり2学期始業式講話の概要を掲載します。
令和7年度 第2学期始業式校長講話
皆さん、おはようございます。夏休みも終わり、本日より2学期が始まります。大きな事故もなく、元気な皆さんに会えて本当にうれしく思います。この夏休み中、夏季補習や部活動に一生懸命取り組んでいる皆さんの姿を見て本当に誇らしく思いました。
先程、表彰式と報告会がありましたが、9名の生徒がニュージーランド派遣事業に参加し、エレスメアカレッジ高校と交流しました。日本赤十字社埼玉県支部・大韓赤十字社京幾道支社主催「大韓赤十字社京畿道支社青少年赤十字交流事業」に2名の生徒が参加してくれました。
また、バトン部が8月13日(水)に開催された 全国高等学校ダンスドリル選手権大会、Song Pom部門 Large編成に出場し、全国7位の結果でした。入賞は逃しましたが立派な成績です。
参加した生徒からの報告を受け、南高生皆さんのさらなる活躍に期待しています。
夏休み中は、新しいことにチャレンジし良い成果を得られた人もいれば、成果が得られず悩みが増えた人もいるかと思います。一人で解決できなことは、周りの友人や先生に相談してください。何か解決策が見えてくるはずです。
私から2つお話しします。
1つ目は、今年戦後80年、8月6日の「原爆の日」に合わせ、広島で平和記念式典が開かれました。これまで戦争を体験した人たちから、戦争から目を背けずに平和への願いを伝えられてきました。
式典の後、「第1回全国こども平和サミット」が開かれました。広島市が若い世代に「平和」について考えてもらおうと被爆80年の今年、初めて開催され、全国の子どもたち1,100人余りが参加しました。「第1回全国こども平和サミット」では、被爆した体験が語れました。
戦後80年、現在、世界では大きな戦争が続いています。皆さんも「平和」とは何か?どうしたら平和を創ることができるのか。若い世代が何をすべきかを考える機会としてください。
2つ目は、三笘 薫選手の奇跡の1mmに学ぶことについて、お話します。
2022年12月1日に行われたFIFAワールドカップカタール大会グループE第3戦の日本vsスペイン戦において、前半に先制を許した日本が、後半に堂安 律選手、田中 碧選手のゴールで逆転し、強豪スペインに2-1で勝利しました。
特に田中選手のゴールをアシストした三笘選手のクロスが、ゴールラインギリギリだったことが大きな話題となりました。「三笘の1mm」として、皆さんも記憶に新しいのではないかと思います。
スペイン側が三笘選手が充てる前にボールがエリア外に出ていたとアピールしたため、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定となり、結果は「三笘はボールが完全にエリア外に出る前に拾っていた。」としてゴールが認められ、2-1で勝利し決勝トーナメント進出を決めました。
この大会におけるサッカー日本代表の躍進が、今後の南高生にも活かすことができる教訓になると思います。
下馬評では奮わなかった日本がなぜスペインやドイツの強豪を破り、グループステージを首位突破できたのか。勿論さまざまな要因があると思いますが、私は大きく2つのことが要因として挙げられるのではないかと考えます。
まず1つ目は、自分、そして仲間を信じたことです。少なくとも引き分けなくてはグループステージ敗退が決まる状況で、相手は強豪スペイン。前半に先制を許し、諦めムードが漂い、普通ならネガティブな思考に陥っても仕方がない状況だったと思います。しかし、「自分ならやれる」「自分達なら勝てる」と本気で信じて疑わなかったからこそ、この結果が生まれたのだと思います。
そして2つ目が、全員が諦めずゴールを目指し続けたことです。三笘選手がゴールラインを割ったと判断しボールを追わなかったら、田中選手が三笘選手のクロスに詰めていなかったら得点になりません。全員が最後の最後まで諦めず、ボールを繋いだからこそこのゴールが生まれ、結果的に勝利に繋がったのだと思います。
100%自分の力と準備してきたことを信じることで、普段より良いパフォーマンスを発揮できたり、諦めなかったからこそ最後に成功に繋がるのです。「信じること」と「諦めず継続すること」。単純かもしれませんが、普段から実行できていますか。
諦めそうになることがあるかもしれませんが、そんな時は諦めずに最後まで戦い抜いて勝利を物にしたサッカー日本代表の勇姿を思い出し、自分を鼓舞してください。
2学期に向けて、1年生は南高にも慣れ、大きく飛躍するときです。ライバルは身近にいる仲間ではなく、全国であることを忘れずに。
2年生は高校生活は実質、折り返し地点です。勉強をしっかりとやって、部活動においても中心として頑張ってほしい。全国のライバルは中だるみをしていない。
3年生はしっかりと受験勉強に取り組んできたと思いますが、本格的に勉強の成果が表れてくるのに最低3カ月はかかります。模擬試験で勉強の進捗状況を確認しつつ、最後まで決して諦めないこと。
南高生の皆さん
将来の夢を持ち続けましょう。
そして夢を語りましょう。夢を実現させる1歩となります。
常に志高く。 以上