ニュースリリース

令和7年度 第3学期始業式校長講話

本日、1月8日から令和7年度第3学期が始まりました。体育館に全校生徒が集まり、表彰式、関東大会報告会、始業式を行いました。始業式での校長講話を掲載しましたので御覧ください。

 

【校長講話】

皆さん、おはようございます。2週間の冬休みが終わり、本日から3学期がスタートします。冬休みでは、心身ともにリフレッシュできたでしょうか。3年生にとっては一般入試前の、終盤の追い込みの2週間だったかもしれません。体調管理は大丈夫でしょうか。

 

2026年のスタート、令和7年度の学年末を迎えるにあたり、皆さんに3つお話ししたいと思います。

 

まず1つ目は、今年も1月1日に、3年生全員の合格祈願をするため、東京都にある愛宕神社に初詣に行きました。東京都港区愛宕一丁目にある愛宕神社は、自然に形成された山である愛宕山(標高25.7m)山頂にあり、愛宕神社正面の坂(別名 男坂)は「出世の石段」と呼ばれています。現在の男坂は86段あり、傾斜は約40度と急で知られ、江戸時代から、たくさんの人が同じように階段を上って参拝していたと思うと、胸が熱くなります。この愛宕神社には、2つの逸話が残されています。昨年、話しましたので、気になる人は南高HP校長ブログを見てください。

 

2つ目の話として、1月2日・3日に行われた今年の箱根駅伝で、青山学院大学が大会新記録で2度目の3連覇を達成しました。“5強”を軸に大混戦が予想されていた第102回箱根駅伝でしたが、終わってみれば、今年も最後に笑ったのは青山学院大学でした。出雲駅伝7位、全日本大学駅伝3位から急上昇。箱根駅伝では、4区終了時でトップと3分24秒差をつけられていましたが、見事、大逆転し優勝しました。

 

総合成績は、従来の記録を3分45秒も短縮する10時間37分34秒。2度目の3連覇を達成して、この12年で9度目の優勝となります。青山学院大学は、なぜ「箱根駅伝」でここまで強いのか?強さの秘密は「技・体・心」。レース後の会見で、原 晋監督はこう語っています。

 

「最近は『心・技・体』ではなく、『技・体・心』だと思っています。正しい技術力を持って練習を行えば、強化に見合った体つきになり、自信が生まれて、心に余裕が出てきます。青山メソッドが確立され、学生たちが理解して、行動に移す。それを後輩に継承していく。そういった伝統が12年で9度の総合優勝につながっているんじゃないでしょうか。」

 

原監督は過去のデータを駆使して、「確率論」でオーダーを考えている。そして選手層も厚いため、「一か八か」の区間が非常に少ない。その結果、好走する確率が極めて高いといえます。

 

原監督のいう「青山メソッド」は主に年間通しての取り組みと、全日本大学駅伝後からの約2か月間の強化・調整メニューを指しています。選手たちの走りを見ると、全日本が100だとすると、箱根では120~130まで調子を上げているイメージがあります。そして各選手の特徴・適性を見て、アジャストする区間に配置するのが、原監督は天才的といえます。

 

ただし、復路を追いかけるかたちになると、今回のような快走はできなかっただろう。「掛け算」の駅伝をするために、どこの区間でトップに立つのか。今大会はエース黒田 朝日選手を2区ではなく、5区山登りに起用。その采配がズバリと的中したといえます。テレビで見ていて、3分24秒差からの大逆転に感動しました。

 

3つ目の話として、「不易流行」という熟語があります。「不易」とは、「時代を超えても変わらないもの」、「流行」とは、「時代の変化とともに変えていく必要のあるもの」という意味で、松尾芭蕉の言葉として伝えられています。松尾芭蕉は、俳諧上達の秘訣を聞かれ、「過去の自分に飽きることだ。」と答えたそうです。常に努力を重ねつつ、さらに新境地を切り開いていこうとするからこそ、そこに進歩があり、物事の根本・本質により近づけるとの考えです。

 

「不易を知らざれば基立ち難く(もとだちがたく)、流行を知らざれば風新たに成らず。」とあり、「不易流行」は「不易=永遠に変わらないこと」も「流行=変わり続けること」もどちらも大切で、基は一つであると述べています。

 

教育現場で「不易流行」がよく使われるようになったのは、1997 年中央教育審議会答申「二十一世紀を展望した我が国の教育の在り方について」からであると思います。その中で不易とは「どんなに社会が変化しようとも、時代を超えて変わらない価値のあるもの」であり、流行とは「社会の変化に関心をもち、時代の変化とともに変えていく必要があるもの」と示されています。当時のキーワードは、「生きる力とゆとりある教育活動」でした。

 

現在、かつてない大きな社会の変革期を迎え、今改めて、この芭蕉の言葉について考えたとき、「不易流行」~「流行」にも重きを置き、学校は外部環境の変化に主体的に適応していかなければならないことを強く感じています。文部科学省が進める「GIGAスクール構想」の取組により、小中学校において全児童生徒分のクロームブックが配備され、これまでの実践にICT教育を組み合わせることで、教育の質の向上につなげていくことができています。

 

本校では、令和3年度から1人1台iPadを購入し、iPadを活用した授業を展開し、ICT教育に積極的に取り組んでいます。

 

「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。」進化論で有名なダーウィンの言葉です。

 

南高生の皆さんには、変化の大きな時代であるからこそ、生き抜くための力を身に付けてください。私たち教職員も変えること、変わることを恐れずに、今の時代に必要な教師の資質・能力の向上にこれまで以上に努めていきます。

 

南高生の皆さん、2026年を素晴らしい年にするため、「文武自考」、「逆算×チャレンジ」をモットーに、今日から、また一緒に頑張っていきましょう。

 

最後に3年生、大学入学共通テストまであと9日となりました。焦らず、最後まで諦めずに、勉強に取り組んでください。受験勉強は団体戦です。学校で仲間と乗り越えていきましょう。辛いのは自分一人ではありません。最後まで全力を尽くし、乗り切ってください。

 

そして2年生、進路実現に向けて「ゼロ学期」が始まります。3年生1学期から逆算すると、2年生3学期は「ゼロ学期」になります。進路実現に向けて準備し、自分の志を実現しましょう。

 

南高生の皆さん

将来の夢を持ち続けましょう。 

そして夢を語りましょう。夢を実現させる1歩となります。

常に志高く。  以上