5月のある日の放課後。
いつものように生物部が活動していると、黒ウサギのクローバーが牧草を口にくわえ、せっせと運んでいました。何気ない仕草ですが、その姿を見た部員は「もしかして巣作り……?」とつぶやきました。
ウサギは妊娠すると、牧草を運んだり、自分の毛を抜いたりしながら出産に向けた巣作りを始めます。日頃から動物たちを丁寧に観察している部員だからこそ気付くことのできた小さな変化です。この仕草に気付いた部員はウサギがとっても大好きな3年生!いつも愛情をもってウサギに接し、後輩たちにとっても頼もしい存在です。
部員たちはすぐにクローバーのケージを静かな場所へ移し、見守ることにしました。巣作りは出産が近いことを知らせる大切なサインで、その後の接し方によって、お母さんウサギの安心感や出産環境は大きく左右されます。
クローバー(お母さん)
ココアくん(お父さん)
毎日ケージの周囲を静かに保ちながら、十分な量の牧草を用意し、そっと見守り続けます…。
そして迎えた5月29日の朝。
部員たちの予感は的中!クローバーは自分で作った巣の中で、無事に4匹の赤ちゃんウサギを出産しました!!!
小さな命の誕生に、安堵と喜びで胸がいっぱいになった部員たち。
しかし、喜ぶだけではありません。赤ちゃんウサギが元気に育つためには、お母さんウサギが安心して子育てできる環境を守ることが何よりも大切です。部員たちは興奮する気持ちを抑えながら、親子の様子を引き続き静かに見守り続けました。
子育て奮闘中!
ぴょこぴょこ動きます!
生後3週間ほどで、赤ちゃんたちの毛が生えそろい始めました。毛色は黒、グレー、赤茶、茶色と、それぞれ異なるカラーです。同じ親ウサギから生まれても、一匹一匹に個性が表れることに、改めて命の不思議さと尊さを感じますね…。
赤ちゃんウサギの成長は本当にあっという間です。
「今日は目が開いた!」 「毛がそろってきた!」
そんな日々の小さな変化を見守る中で、部員たちも自然と笑顔がこぼれていました。
現在、子ウサギたちはすくすく成長し、元気いっぱいに過ごしています。
耳はピンと立ち、活発な子、内気な子、甘えん坊な子など、それぞれの個性も見えてきました。その可愛らしさに部員たちは毎日沢山癒されています。
耳がピンとしてきました!
みんなで固まっています…
そしてついに…名前も決まりました!!!👏
めんま
わさび
剛(つよし)
オレオ
部員たちが一生懸命考えた名前、気に入ってくれているはずです…!
そして忘れてはいけないのがクローバー。落ち着いて出産し、その後も4匹の小さな命を守り続け、一生懸命に子育てしてくれました。本当に、本当によく頑張ってくれたと思います。
頑張ってくれたクローバーに部員たちは、
「よく頑張ったね」
「こんなに可愛い子たちを産んでくれてありがとう」
と、優しく声をかけていました。
生きているものすべてに、「ありがとう」という感謝の気持ちを。
生物部の活動は、単に動物を飼育することだけではありません。
日々の関わりの中で命の誕生に立ち会うこともあれば、思い通りにならない現実と向き合うこともあります。
今回の出来事もまた、小さな命のぬくもりとともに、命の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。部員たちにとっても、忘れることのできない経験になったことでしょう!
最後はとっても可愛い子ウサギたちの写真で締めくくりましょう🐰
みんなで整列!
どんな話をしているのかな?
毛づくろいしてます!
部員にも甘えている様子