ニュースリリース

アルテミス計画に日本も参加

皆さんは、アポロ計画以来の月探査「アルテミス計画」をご存じでしょうか。NASAは日本やヨーロッパも参加する国際的な月探査計画「アルテミス計画」で、2025年を目標に、アポロ計画以来となる宇宙飛行士による月面着陸を目指しています。

1960年代から70年代、人類を月面に送り込んだ「アポロ計画」と同様、ギリシャ神話にちなんで名付けられ、「アルテミス」は「アポロ」の双子の妹で、月の女神とされています。

第1段階の今回は、新たに開発したロケット「SLS」を使い、同じく新たに開発した宇宙船「オリオン」を無人の状態で打ち上げ、月を周回する試験飛行を行いました。日本時間で本日(12/12)未明に「オリオン」が、無事地球に帰還しました。

今回打ち上げられたNASAのロケット「SLS」は小型衛星を10機搭載し、そのうち2機が日本の探査機です。2機のサイズは1辺がそれぞれおよそ11センチ、24センチ、37センチといういわゆる「超小型」で、このうち「OMOTENASHI」は今回の打ち上げで唯一、月面着陸を目指す探査機でしたが、着陸にはいたらなかったことが発表されています。

もう1つの探査機「EQUULEUS」は、JAXAや東京大学などが共同で開発。地球からは見えない月の裏側に回り込む計画です。そのエリアには、月と地球の引力に加えて、探査機の遠心力が釣り合う「ラグランジュ点」と呼ばれる場所があり、将来、月へのアクセスや、火星探査の重要拠点となる「宇宙港」の建設場所になりうることから「ラグランジュ点」は宇宙開発上の重要な場所だと位置づけられているそうです。

日本も世界で先端の科学技術を持つ国です。南高生からも、こういった分野で活躍する人材が出たらうれしいですね。「EQUULEUS」の成功のニュースを心待ちにしたいと思います。南高生の皆さん、大きな夢を持ちましょう。