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努力すれば成長できる

興味深い記事を読みました。以前、読んだ人もいるかもしれませんが、当時話題になった書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて慶應大学に現役合格した話」の主人公であるSさんが、現在はニューヨークにあるコロンビア大学院で学んでいる話です。

記事は記者がSさんにインタビューした内容でした。その中で「授業のクラスメイトにはアメリカの幼稚園から高校の先生が多くて、いまでも先生としてフルタイムで働きながら授業に来ている学生もいて驚きました。アメリカではキャリアを積みながら大学院に通うということが、日本より身近なんだなと感じました」とありました。

記者が重ねて聞くと、「大人こそ学ばないとだめだなあと、改めて思いました」「グロースマインドセット(Growth mindset)とフィックストマインドセット(Fixed mindset)という考え方があります。グロースマインドセットは『自分は努力すれば成長できる』、一方のフィックストマインドセットは『能力は生まれつき決まっているものだ』です。日本人の多くは後者を持っている人が多いように感じます」と話しました。

さらに、「論文を探すと、『先生と生徒の両方がグロースマインドセットを持っていることが、生徒の学力の向上に関係があるかもしれない』という仮説がありました。この仮説はビリギャルストーリーとも非常に重なっていて個人的にはとても納得感があるので、この分野の研究を深めるのは面白そうだなと思います」と語っていました。

自分は努力すれば成長できると考える「グロースマインドセット」を持つことの重要性と、大人である我々教師が学び続けることの重要性を、あらためて感じました。時間があれば、冒頭にあった、主人公Sさんの成長物語を、読んでみてはいかがでしょうか。

さいたま市教育委員会は「3つのGで日本一の教育都市へ」を掲げており、Gの1つが「Growth(グロース)」です。成長するために、教師も生徒も、ともに学び続ける。そのような南高にしていきたいと思っています。