ニュースリリース

トランジスタの日

6月30日は「トランジスタの日」です。1948年6月30日、アメリカのベル研究所の物理学者3人が発明したトランジスタが初めて公開されたことから定められました。(3人はこの功績によりノーベル物理学賞を受賞) 

トランジスタは電気の流れをコントロールする部品です。トランジスタは主に半導体(状態によって電気を通したり通さなかったり変化する物質)からできているそうです。

今日ではスマートフォン、パソコン、テレビなど、電化製品のほぼすべてにトランジスタが使われています。日々トランジスタの小型・高集積化が進められており、現在では100億個を超えるトランジスタが集積化された回路も誕生しているそうです。

半導体については、日本は1988年では、世界の約半分のシェアでしたが、近年は10%前後になっているそうです。なぜこのような状況になってしまったのでしょうか。

経済産業省が2021年6月に出した「半導体戦略(概略)」の中に、「日の丸半導体凋落の主要因」の1つとして、以下の内容が書かれています。

1990年代後半以降、多額の研究開発・技術開発予算を投じてきたものの、日の丸自前主義に陥り、供給側(設計・製造・装置・素材)の担い手はもとより、需要側(デジタル産業)も含め世界とつながるオープンイノベーションのエコシステム(欧州Imec、米国Albany)や国際アライアンスを築けず。

つまり、日本は長らく国・企業が自前主義であったため、他の国・企業との連携・協働がうまく図れなかったので、凋落していった、ということのようです。

日本が世界シェアを失う中、急成長を遂げたのが台湾の「TSMC」です。世界各国の企業から製造を請け負う受託生産で、世界シェアは5割以上。時価総額は60兆円余り。トヨタの2倍近くに上ります。このたびTSMCが熊本県に工場を建設するというニュースが流れていたことを記憶している人もいると思います。

これから日本が伸びていくために不可欠なのは、世界との連携・協働です。そのためにも語学を学ぶ重要性が、さらに増しています。本校は海外研修旅行をはじめ、様々な国際交流に挑戦している学校です。ぜひ本校で力をつけ、世界に羽ばたいてほしいと思います。